第5 闘いをどう締め括るか

第5 闘いをどう締め括るか記事一覧

第5.1 もう一度考えよう

悔いのない人生のために (5.1.1)孫子は、戦争を始めるか否かを判断するにあたり、「彼」と「己」との比較検討を厳しく行うことを説きました。それは「戦争」が国家の大事であったからです。これに対し、私たちが人生を送るうえで遭遇するさまざまな勝負は、国家の大事ではなく、また、自分自身にとっても命を取られ...

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第5.2 退却は玉砕より難しい

騙される人は愚かなのか? (5.2.1)人には、多かれ少なかれ自尊心があります。少なくとも、自分を愚かだとは思いたくありません。しかし、この感情が、時に適切な判断を誤らせます。ある選択をした直後に、その選択が「正しくなかったかな?」と気づいても、自分が失敗したと思いたくないために、何とかそれが失敗で...

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第5.3 最善を尽くせば後悔はない

その時々の最善を尽くせば後悔はない (5.3.1)とは言え、「失敗」というのは、イヤなものであることは確かです。多くの場合、客観的には「損失」を伴いますし、主観的には、自分を愚かであるように感じ落ち込みます。しかし「失敗」のない人生を送ることは、無理なことです。ただ、私は、いつのころからか、「失敗の...

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第5.4 競争のない人生は幸福か?

忘れられない恩師のことば (5.4.1)私は、司法試験に関しては、退却することなく目標を達成することができました。しかし、司法試験は、今も昔も、通る人よりは、落ちる人のほうが圧倒的に多い試験であり、退却する人のほうがずっと多いわけです。そして、このことを考えるとき、私が司法試験において大恩を受けたあ...

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