第1.3 挑戦しないほうが賢明か?

3 挑戦しないほうが賢明か?

闘うべきか、闘わざるべきか?

勝算がゼロパーセントでないならば (1.3.1)

 

勝負というものは、必ず勝つというものではありません。勝利のために一所懸命に努力したとしても、結果として敗北することはありません。その場合、それまでの努力は水の泡となります。

 

試験もある意味勝負である以上、どんなに努力してもよい結果が得られないことはあります。ですから、もし合格の可能性がゼロ%であると確信できるのであれば、それでもチャレンジするというのは、時間と労力の無駄遣いというほかありません。やめるべきでしょう。

 

では、逆に「受かる可能性がゼロ%ではない」と判断されるならば、どうでしょうか?

 

それは、人の考え方にもよりますが、私は、チャレンジすることについて検討する価値はあるように思います。

 

このように言うと、例えば、合格可能性1%でも、検討してみる価値があるというのか、とすぐに反論が返ってきそうですが、私の考え方はこうです。例えば、現在考えられる合格の可能性が「1%」だとします。もちろん、これは感覚的なもので、厳密な「1%」ではないでしょう。ですが、それが低い数字であることには間違いありません。ですが、問題はここからです。ここで、自分自身で考えてみて、この「1%くらいならこの試験に受かりそうだ」という可能性を「2%」にすることは可能か、不可能かです。

 

ここで、もしかすると、やり方によっては、その可能性を2%くらいにする方法は、何か思い付くのではないかと思いませんか?

 

そして、もしそうだとしたら、その「2%」を「3%」にする方法はどうでしょうか? きっと何か思い付くでしょう。

 

このようにして、1%を2パ%に、2%を3%に、とその可能性を少しずつ上げることができるならば、その可能性を現実的なレベルまで引き上げることは可能でしょうか、それとも不可能でしょうか?

 

もし、それが可能であるならば、その試験にチャレンジしてみる価値がない、とは言えないと思います。どうですか?

 

可能性がゼロ%でないなら

 

もしここまで考えて、チャレンジすることが荒唐無稽ではないと思えるならば、あとの問題は、現実的なレベルまで合格可能性を引き上げるために自分に必要とされる労力と時間とがどれほどか、ということです。その試験に合格することによって得られるメリットと、その試験に合格するために要する労力と時間の価値とを比較して、コスト・パフォーマンスを考え、最終的に、その試験にチャレンジするかどうかを決めればよいでしょう。

 

100%を求めない (1.3.2)

 

ところで、ここにいう「現実的な合格レベル」とは、一体どれくらいでしょうか?

 

例えば、1%を2%に、2%を3%に、と合格の可能性を高めていくとして、これを最終的に100%にまで高めなければならないとするならば、気が遠くなります。最初からやめようという気になるでしょう。

 

しかし、私は、これほどまでに高める必要はない、と考えています。どれくらい高めればよいかというと、30%くらいです。

 

ものすごくおおざっぱな話しですが、自分の合格可能性を30%くらいにまで高めることができれば、早い話、3回受ければ1回は受かる、という計算でしょう。厳密に言えば、33.33333……%と言うべきでしょうが、元来、1%とか、30%なんて言っても、それは感覚的なものなのですから、それほどの深い意味はありません。ですから、おおざっぱでいいのです。ただ、自分で大体合格可能性が30%くらいになったと思えるならば、3年受ければ受かりそうではないですか? それならば、話はかなり現実的です。

 

私が司法試験を受けていた時のこと、ちょうど自分でもかなりチカラが着いてきたと思えたころのことです。私が教えを受けていたある先生が、私と他の2名について、こう言いました。

 

「この3人のうち1人は、今年受かる」

 

どうしてそう言えるのかと尋ねると、その先生は言いました。

 

「司法試験は、コイツはもう合格の実力充分だな、
 と思っても、3人に1人くらいしか受からない。
 この3人はもう合格の実力充分だと思うが、
 だからこそ、3人に1人は今年受かるだろうと言える」

 

と。この話があった当時は、まだ、昭和の終わりでした。司法試験の年間合格者は500人台、合格率は2パーセントほど。そして、この先生が予言したとおり、その年にその3人のうちの1人が受かりました。そして、翌年にもう1人が受かり、最後の年に私が合格したのでした(涙)。

 

試験によっては、確実に合格できるところまで実力を持っていくことができるものもあります。しかし、難しい試験になると、必ずしもそうはいきません。今年合格できても、来年合格できるとは限らない、という試験もあります。つまり、実力が「確実」というレベルまでは到達していない、とうことです。しかし、難しい試験になれば、そういうことは往々にしてあり、実際、そういう「運と抱き合わせ」で、多くの人は合格していっている、ということがあるわけです。

 

そうした場合、その試験について自分の到達目標たる合格レベルを「100%合格することができるレベル」と設定することは、現実的ではありません。難しい試験であれば、その合格のために3年くらいの誤差が生じても、そこには充分価値が認められることが多く、その場合は「3回受けたら1回合格することができる」というレベルは、充分現実的なレベルと考えられるでしょう。

 

だから、合格可能性30%にまで実力を引き上げることができるのならば、その人は結構イケてる、と私は考えるわけです。ここまで来ると、あとの問題は、その人が、約7〜80年ほどの人生のうちの数年間(準備期間+3年)を費やして賭けてみる価値を、その勝負(=試験)に見出すか否かでしょう。


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